マー君2(原作)

逃げられない。

足が地面にへばり付いているように、ぴくりとも足が動かない。

逃げろ!

逃げろ!

心の声が叫んでいるが、足が。

白い仮面をつけた警官に手を握られる。

そして手錠が−−。

その時、もう片方に握っていた携帯が振動した。

その瞬間スイッチが入ったかのように体が動いた。

気付いたら、警官を押し倒し、全速力で走っていた。

公園を抜け、夜の街へと。

携帯を握りしめ、とにかく走った。

生きるために。