青い光の直後、黒い幕が目にかかる。
それが弾丸によって落とされた幕だったと、終ぞ彼は知る事はなかった。
バルザック・アザトース。
彼は、たった一発の弾丸の前に、不老の時を終えた。
魔術師ではない高み、人間が辿り着いた歪な同位。
そこはガイアという人間が辿り着いた世界と、また違う世界。
人から外れ魔術師になりきれず、第三の存在世界。
自己を見失った時、保管していた自己こそ故に不老であった。
それが瓦解し、押し寄せる時の波に彼の体は蝕まれた。
弾丸と波は紙一重に押し寄せた。
もう一筋。
青い光は、届いていない。
その、細すぎる身体の胸を捕らえた青い光は。
何の抵抗もなく、それに当たって溶けていった。
熱いと誰かが訴えて、誰かがその名を呼んで叫んでいた。
それが星の出来事。
最後の出来事にして、始まりの出来事。
第一章は終わりを告げ、新たな幕の上映を告げる。
それが弾丸によって落とされた幕だったと、終ぞ彼は知る事はなかった。
バルザック・アザトース。
彼は、たった一発の弾丸の前に、不老の時を終えた。
魔術師ではない高み、人間が辿り着いた歪な同位。
そこはガイアという人間が辿り着いた世界と、また違う世界。
人から外れ魔術師になりきれず、第三の存在世界。
自己を見失った時、保管していた自己こそ故に不老であった。
それが瓦解し、押し寄せる時の波に彼の体は蝕まれた。
弾丸と波は紙一重に押し寄せた。
もう一筋。
青い光は、届いていない。
その、細すぎる身体の胸を捕らえた青い光は。
何の抵抗もなく、それに当たって溶けていった。
熱いと誰かが訴えて、誰かがその名を呼んで叫んでいた。
それが星の出来事。
最後の出来事にして、始まりの出来事。
第一章は終わりを告げ、新たな幕の上映を告げる。



