EXCAS

 私は追いかけた。
 それはすべてを台無しにした悪魔、地平の果て時の彼方までも見つけ出しこの手で砕いてやりたかった。
 老いる事ない知識で経験を生かし、劣る事ない智謀で軍団を作り上げた。
 その姿を忘れない。脳裏に瞳に記憶に焼き付けた姿。
 偶然の重なり合いでその寝床を見つけたとき、歓喜に震えた。
 ついに制裁を下せる。
 我が研究成果が、劣っていない事を証明できるのだと。
 未来などどうでもよい、過去は忌むべき夢。
 大事なものはこの現実、目の前にそれが確かに存在していた。
 今度は決して敗北を喫しない、そのための年月。
 そのための夢過去。
 そのための犠牲。
 あの男とは違い、優れた事の証明。
 歴史に、名を残そう――――