EXCAS

 ――妬ましかった。
 その分野を知るたび、何の挫折もなく進展していくその少女との実験が。
 魔術師という、才能を持った種族しか成しえない高みがある。許せない。
 万人に、その処置を施した。我ら人間にも、きっと同じ高みにも挑めるのだと。
 それらはあっという間に挫折、失敗、一部のものだけは先に進めながらやはり終わってしまう。やはり駄目なのかと、人間では駄目なのかと嘆いた。
 そうして、最後には唯一成功しかけている娘たちが残った。
 その高みこそ、彼女たちに最適と信じて。
 だが、問題なく進んでいく。
 こちらは、あの男の娘は何の失敗もない。
 幾度わざと壊してやろうか、それを思い留まったときは我ながら感心した。その成果を生かし、同様に娘たちを導いていった。
 あの事件。私は絶好の機会だと思った。
 どちらが優れているか、その判定を下せる機会を神はくださった。
 だというのに、あっさりと負かされ失ってしまった。
 私の研究成果は、その前に無力。何もしていなかった事と変わりない。なんて理不尽。