EXCAS

「……そう、か。お前は他人の心を知れるのか。大勢死んだ者共の内を知り、吐き気を催しているのか」

「俺が吐き気を覚えるのは、お前の腐った性根と感情にだ」

「いくらでも言うがいいさ。どうだ、誰がお前たちを恨んで死んだ?
 誰がそいつを憎んで逝った?
 誰が怒りに震えて泣き叫んだ!?
 それがすべて、お前たちのせいではないと言い切れるの」

「そんな事はない。責任といわれたのなら、間違いなく俺“たち”にある。無論、お前も含まれてはいるが」

 自分たち、とショウは言う。
 それが嬉しくて、悲しいと思うレナ。
 後悔と責任は違う。振り返る事はなく、それでもお前のせいだと言われれば甘んじて受ける。そんな覚悟、思い。
 自分ひとりでいいと、そう今までならば思えていただろう。
 しかしレナは弱くなった。
 もう自分一人では、そんな事には耐えられないのだ。
 何度も夢に見た過去を、再びその目で見せられて。
 それでも、未だに責めようとしない彼に、そう言ってくれたショウに寄りかかってしまった。