その動きは確信がある。必中を狙った二連撃の嵐、これは防ぎようがない。一撃目を受けた瞬間には二撃目が来ている、それを上回る速度でない限り防御不可。ならば回避、切っ先から外れ二撃目に対処できる余力を残した回避運動。すべてを読まれていると覚悟して、しかし妥当できる術はこれだけと攻め立てた。
秒間に二十もの斬撃をかわし、秒間に二十もの斬撃を繰り出し、ついにその応酬が止まる。
あ、と。
気の抜けたそんな声を誰かが発した。その瞬間後、宇宙に赤い涙が落ちた。その光景に、虚ろだった少女が目を見開いた。ただしそれだけ、何をするわけでもなく、衝撃的な映像を直視しただけで声も上げない。
赤色を含んだ銀の剣が向けられる。切っ先が彼の顎を捉え、強制的に苦痛に歪む顔を向けさせた。その傷は浅くなどない、辛うじて皮一枚で身体がくっついている状態。
この状態で生きていられるなど、あってはならない事ではないか。
『そうまでして生き延びたいか、魔術師』
「、……は、っ、は、っ……」
『身体は言葉も出ないほど消耗しきり、心は色々なものを失い摩耗し尽した。だのに何故、まだ立ち上がろうとする』
傷は塞がりつつあった、驚異的な生命力はその命を幾度となく救った。いや、こうして生きているだけで何度も救い続けている。その命尽きないよう、魔術師と人としての生存本能が。
ガイアのモニターの先には、決して屈しないという意思が込められたオッドアイ。
秒間に二十もの斬撃をかわし、秒間に二十もの斬撃を繰り出し、ついにその応酬が止まる。
あ、と。
気の抜けたそんな声を誰かが発した。その瞬間後、宇宙に赤い涙が落ちた。その光景に、虚ろだった少女が目を見開いた。ただしそれだけ、何をするわけでもなく、衝撃的な映像を直視しただけで声も上げない。
赤色を含んだ銀の剣が向けられる。切っ先が彼の顎を捉え、強制的に苦痛に歪む顔を向けさせた。その傷は浅くなどない、辛うじて皮一枚で身体がくっついている状態。
この状態で生きていられるなど、あってはならない事ではないか。
『そうまでして生き延びたいか、魔術師』
「、……は、っ、は、っ……」
『身体は言葉も出ないほど消耗しきり、心は色々なものを失い摩耗し尽した。だのに何故、まだ立ち上がろうとする』
傷は塞がりつつあった、驚異的な生命力はその命を幾度となく救った。いや、こうして生きているだけで何度も救い続けている。その命尽きないよう、魔術師と人としての生存本能が。
ガイアのモニターの先には、決して屈しないという意思が込められたオッドアイ。



