戒めが解き放たれた黒竜王は動き出す。
手始めに星を穿つ閃光が放たれた。本来人間の兵器を無力化するそれは、果たしてこれも同等のはずだった。如何に協力だろうと、これの使ったそれは人工物。ビーム兵器と呼ばれる物。魔術兵装などではなく、ただし戦艦の主砲の比ではないもの。ならば防がれない道理はないというのに。
紙風船のように細切れる虹色。完全に、それは無くなったのだという証。
反特殊兵装無効化(アンチスキルキャンセラー)。あらゆるものを消し去るものを消し去る能力、それが黒竜王が持つ魔術兵装。この惑星を打倒するために作り上げられた、実在するはずのない兵器。これこそが魔術。己が望む神秘を魔力を代償に叶える、分相応不相応、すべてを問わず。
それが魔術師というもの、魔術を使うもの。
人を外れ人外と蔑まれながら、そのため人より優れたという事実を認められない哀れな種族。
幻にも等しい稀な種族が、こうして強大な科学と人間に挑む。
蜂の一刺し熊をも何とやら。だが実際に倒せるものか。何より、相手は熊ではなく竜なのだ。その何十もの一刺しで討ち取れるものか。
格言どおりに事は運ばず、その生き物のように軟な身体が砕かれていく。
吐くブレスは灼熱と極寒を模した高エネルギー体、四本の四肢から繰り出される爪は鋼鉄を海水魚のように捌く。生えた二本に尾はそれぞれが意思を持った別の生き物、穿ち払い叩き壊す。主体である竜王を守るだけではなく、それらが最強の矛にして盾。黒翼は風など起こさない、発生するのは魔力を孕んだ鎌鼬。常に張り巡らされた防御結界はあらゆる攻撃を悉く防ぎきった。
その貫禄、まさしく王の名に相応しい。
手始めに星を穿つ閃光が放たれた。本来人間の兵器を無力化するそれは、果たしてこれも同等のはずだった。如何に協力だろうと、これの使ったそれは人工物。ビーム兵器と呼ばれる物。魔術兵装などではなく、ただし戦艦の主砲の比ではないもの。ならば防がれない道理はないというのに。
紙風船のように細切れる虹色。完全に、それは無くなったのだという証。
反特殊兵装無効化(アンチスキルキャンセラー)。あらゆるものを消し去るものを消し去る能力、それが黒竜王が持つ魔術兵装。この惑星を打倒するために作り上げられた、実在するはずのない兵器。これこそが魔術。己が望む神秘を魔力を代償に叶える、分相応不相応、すべてを問わず。
それが魔術師というもの、魔術を使うもの。
人を外れ人外と蔑まれながら、そのため人より優れたという事実を認められない哀れな種族。
幻にも等しい稀な種族が、こうして強大な科学と人間に挑む。
蜂の一刺し熊をも何とやら。だが実際に倒せるものか。何より、相手は熊ではなく竜なのだ。その何十もの一刺しで討ち取れるものか。
格言どおりに事は運ばず、その生き物のように軟な身体が砕かれていく。
吐くブレスは灼熱と極寒を模した高エネルギー体、四本の四肢から繰り出される爪は鋼鉄を海水魚のように捌く。生えた二本に尾はそれぞれが意思を持った別の生き物、穿ち払い叩き壊す。主体である竜王を守るだけではなく、それらが最強の矛にして盾。黒翼は風など起こさない、発生するのは魔力を孕んだ鎌鼬。常に張り巡らされた防御結界はあらゆる攻撃を悉く防ぎきった。
その貫禄、まさしく王の名に相応しい。



