列車はレールの上を走るもの。 敷かれたそれがあれば何処までも、停車すべしと敷かれた駅があればピタリと止まろう。生憎とこれに駅はない、生憎とこれにブレーキはない。 終点まで、受け入れてくれる終点の駅までは止まらない。 『「――――――――!!!!!」』 その先を知った。 止まるべき駅を、受け入れられるはずがないその駅を。 止めろと叫んだ。 やめてと泣いた。 けれど、すべては一瞬だった。