EXCAS

 さて、では聞こうか。何故私が戯言などと。

 何故も何もないだろう。アンタは戦争家だ、戦う事を善しとした時点で否定はさせない。人知れず事を運ぶ事だって出来ただろうに、その道を選ばなかったアンタは戦争がしたかったんだ。
 大きな争いの元、自分の思想を成したかったんだ。
 そんなアンタが、俺たちを許すとでも?

 許すとも。この身とて人間、人の物。悪鬼羅刹の類と一緒にしてもらいたくはない。
 何より、人外なる者はその方二人ではないか。
 失われた『魔術』なる外法を用いた少年、その魔術を兵器とした姿に転じる少女。さて、どちらが悪鬼羅刹に相応しいかな。まさか、その身を人と変わらぬ、などと法螺を吹くのではあるまいな。
 片腹痛いぞ、ただそれだけを使い機械人形を打倒できる人間など、誰が信じようか。

 ……否定はしない。それがこの身だけならば。
 しかしあえて問おう、お前は一体何なのだ。
 貴様こそ、まさか人間などというのではないだろうな。

 おかしな事を。私が人間ではないと?
 魔術も使えない、あやかしな法も知らない、むしろ人ではない要因を探す事の方が酷なのではないか。