EXCAS

 騎士を従えるカリスマの音。
 幾万の敵に囲まれようと最後まで叫び続ける武士の声。
 死の淵を感じる彼らを鼓舞し続ける力強い者。

 白い翼を生やして、
 光の柱を携えて、
 黄金の拳が眩しくて、
 旗を掲げた槍が靡いて、
 二頭の竜が従っている。
 神話伝説と疑いたくなる幻想、不思議と神秘が混濁した現実、なんて奇麗。なんて雄大。
 闇に咲く光、闇を裂く剣、闇の割く存在。
 挑み来た戦士たちを包み込む霧を晴らしながら、その元凶である漆黒と対峙した。

 擬似的な姿、擬似的な鎧、互いに生身で会う事は叶わず、けれど思いはしかと交差した。
 一目と合ったときから、その言葉を聴いた瞬間から。

 これが、自分の敵なのだと。
 たった一人の少女を巡って起きた戦争の、これが元凶との相対だと。