EXCAS

 雲が、架かった。
 夜に雲とは、なんとも気味の悪い。
 暗雲巻き起こる暗闇に、次第に雷が荒れた。

 竜の嘶きにも似た太鼓音、雨が降る前兆だった。
 先の異常より荒れる天気、いまだ正気を保っているものは不安に思っただろう。
 だが、その正気さえ失った者たちにはそんな状況にさえ気づけない。


 ――さあ、台風を呼び出す合図をよこせ。


『降伏のイシを。
 我々は、それを受け入れよう』