EXCAS

 遡る事、十二時間前。
 俺が目を醒ました時には、外は夕暮れだった。
 Judgment・LENAとの決戦が終わってから、三日目のではある。

 目が覚めて、初めに見たのは寝顔だった。
 幼い顔立ちの、最近見慣れた少女の寝顔。
 何をしていたのだろう、それが不思議だった。
 記憶が曖昧で身体が酷く重く、気だるくて眠かった。自らの欲求には逆らえず、とにかく眠ろうと、

「っ、ァぃぁ……?」

 上手く声帯が使えない。
 痛い、と言おうとして奇妙な声が出た。
 腕を動かそうとして、吃驚した。両腕とも真っ白な包帯で覆われて、動かすたびに痛みが走る。よく見れば腕どころか全身がそうではないか。
 見慣れない部屋は、おそらく救護室。
 掛けられた毛布さえ持ち上げる事は出来ないが、感覚からして包帯が巻かれている。
 どうしてこうなっている。
 最後の記憶を頼りに、原因と思しき事柄を検索する。最後に見た光景を。