EXCAS

 石に突き刺さった、選択の剣。
 それを引き抜いた、若き王の姿。
 二重に重なる声。
 途端、時間が早々と進む。
 緩やか過ぎた時を清算する、瞬く間に動く。

 剣は宝石の閃光を放ち続け、巨大な一柱となる。
 持ち主である存在を眩ませてしまう、太陽よりも熱く吹き上がる魔力。
 水爆よりも強力な一撃を。躊躇なく振り落とす!

 声が聞こえた。
 迫り来る柱を前に、その名を高らかに叫ぶ声が。

 彼岸花は果たして聴こえたか。
 王を選んだ剣の名を叫ぶ存在の声を。