EXCAS

 竜の咆哮に併せ、Judgment・LENAが啼く。
 ただし、恐怖に歪み過ぎた、醜い泣き声。
 彼岸花は逃げる事なく、すべての腕を巧みに操って竜を捕らえた。四肢を雁字搦めにし、それらに備えられた機銃が火を吹いた。狙いをつける必要も、残弾を気にする必要もない。エネルギーのすべてを回し、砕け散れと言わんばかりの砲撃が続く。

 それを。
  たった一つの咆哮が打ち破った。

『■■■■■■■■■■!!!!』

 乱暴に、それこそ雑草を毟るかのように引き千切った。
 届く物は爪で裂き、面倒になれば喰い千切った。
 何度も何度も、迫って来る物を薙ぎ切り落とす。稲妻のような咆哮は、決して止む事を知らない。
 黒い波動は怒り、一撃見舞うごとに解消され、すぐさま湧く。まるで嵐。