EXCAS

「謝らないでよ……謝られたって、困る」
「ああ、ごめん」
「意地悪だ。いつも、そうやって意地悪ばかりする、本当は優しいのに」

 懐かしい日々を思い出す。
 共に過ごした日々を、垣間見た。

 嬉しくて、
 楽しくて、
 少しだけ悲しい思いをした日々。
 とても綺麗な思い出。

 彼女を象った、大切な時間。
 それはもう、二度とやってこない。
 なんて空虚な、世界。

 涙で滲んだ詩絵瑠の世界。
 その中で一度、ランサーは笑った。

 一つの、言葉(呪い)を残して。

「いままで、ありがとう。さようなら……」

 青い青い空の中、
 ランスリット・シーサーは還らぬ人となった。