EXCAS

 明るい彩色の星が飛んでいく。
 二十あるどうか怪しい、なんと頼りない星屑。
 見上げるレナはそんな事を考えた。
 アレと相対した途端、感じた感情は恐怖。
 ただ姿が見えない事に関してだけではなく、本能的に怖かった。
 立ち向かおうと、時間を稼ごうと向かう時はどれほど怖かったか。
 ショウに一緒にきてくれと言い出せなくて心細かった。
 行かなければと思い、止められショウの企みを知った瞬間、心細さは頂点に達した。

 だが、果たして心細かっただけなのか。

 恐怖は、本当にその存在に向けられただけだったのか。
 考える。立ち向かおうとする星を見て、その中に自分がいるとして。あの時の恐怖を、また感じるだろうか。

「(怖く、ない。もう、怖くない。けど、)」

 憤る、そこに向かうから。
 その先にいる物に、生半可ではない憤りを感じる。
 何故だろう、自問した。
 答えはすぐに見つかる。探すまでもなかった。
 彼を奪った存在に怒りを覚える、苦しめた存在を許せない。
 あの思いをさせた相手が存在している事に憤った。