EXCAS

「詩絵瑠。ショウは、今どこにいる?」
『それが、反応が随分前からロストしていて。でも、生体反応はある。多分、苦戦しているだろうから、』
『ポイントE-2』
『鉱山地帯最深部? そんなところ、敵しかいないわ』
『そこに、誰かいるぜ。絶対に、大馬鹿が一人』

 ようやく、何故この三人がこんなに暗い声を出しているのか、詩絵瑠にもわかった。
 纏わりつく確信を含んだ悪寒を振り払うよう努めながら、真っ青な指がキーを打つ。
 割り出せたよ、とひどく悲しい声が聞こえた。
 思わず歯を食い縛り、次に聞こえるだろう現実から目を反らしたくなる。
 気持ちは、亮太に限らずランサーにも限らない。ただ、レナだけが違った。
 どうしてこんな事をしたの、と。
 とても悲しい気持ちだった。
 裏切られたのではなく、置いていかれた子供の心情。親からはぐれて迷子になった子供の心情。
 泣き出してしまいそうな空虚な心。
 堪えきらなくなる前に、詩絵瑠の言葉を聞く前に。
 どうしてという疑問を、最初にぶつけてやる。
 そうしてから泣こうと、後ろ向きながら懸命に決心した。

『ショウ君の反応が、ポイントE-2にあった。
 たった一人で、交戦中』