EXCAS

 羽箒のように軽々と、巨大すぎる斬馬刀が振り回される。
 赤、青、緑のペイント弾が弾かれ落ちて、鈍銀色の歯車が輝きだす。
 射手は空中を移動しながら接近を許さず撃ちまくる。悉く弾きながら、絶妙のタイミングで銃を抜き放つ。
 弧を描くように動いていた対象と、一直線上に距離は短く。そこで、弾が切れた瞬間を狙った。リロードしなければと、一秒にも満たない空白。だが、すべての動きが停止した空白でもあった。
 そこに、蒼い閃光が直撃した。

『っ、はぁ、またか』
「考えなしすぎないか? 近寄られるのが嫌でも、残弾数には気をつけろ」
『そこを狙えるのがすごいんだよ。まったく、どうしてそこまでレベルが違うかな』
「操作性の違いじゃない。こっちは自分の身体みたいに使える。そっちは思った通りに動かさないといけないって言う、違い」
『じゃあ、今度同じ機体同士で勝負だ! それなら負けないぞ』
「別にいいが、まずは賭けを忘れるな? 今日の昼飯、お前の奢り」
『ぐっ、ま、まだ、あと一回だけ』
「おお、リンの分も奢ってくれるのか。さっきのはレナの分だぞ」

 イクシアスとEXCAS。
 どちらであっても成績は劣っていなかった。