「警告。直ちに武装を解除し投降しなさい。TYPE00を引き渡せば、身の安全は保障します」
『……どの面下げて、そんな事が言える』
手にした斬馬刀が揺れる。淡い紫煙が立ち上り、刃に纏っていく。
声に秘められた感情に呼応して、刃が巨大に長く形状を変えていく。
『あの娘が何をした。あいつの姉さんが何をした。何故戦争なんて起こすっ』
やるせなさと怒りが同居した声。ACEは返す言葉も探さず相手の動きを待つ。
紫煙は彼の身体を包み、『古き印』の盾となる。盾は二つの籠手に、剣は既に持ち主の倍以上の長さに。
精一杯の憎しみと恨みを込め、敵を捉えた。
精一杯のやるせなさと空しさを堪えながら、自身を叱責した。
『大切なモノを守る。これ以上、奪われてたまるか』
「敵対行動と認識。これより戦闘を開始します」
魔術で編まれた翼が展開され、亮太のOSから飛び立つ。
魔術防壁の出力も全開、敵機に向かって突進する。勢いだけで鉄も切り裂ける進撃。無論、それを理解して正直に受けない。速度に驚きながらも、全力で回避する。
「亮太、こいつは引き受けるから早く帰還しろ」
『一人で何とかなる相手なのか!? 無茶するな!』
「こっちの台詞だ。助けに来てくれるなら、まともな機体に乗り換えて来い」
『っ、じゃあ死ぬな! すぐに援軍を連れてくる』
『……どの面下げて、そんな事が言える』
手にした斬馬刀が揺れる。淡い紫煙が立ち上り、刃に纏っていく。
声に秘められた感情に呼応して、刃が巨大に長く形状を変えていく。
『あの娘が何をした。あいつの姉さんが何をした。何故戦争なんて起こすっ』
やるせなさと怒りが同居した声。ACEは返す言葉も探さず相手の動きを待つ。
紫煙は彼の身体を包み、『古き印』の盾となる。盾は二つの籠手に、剣は既に持ち主の倍以上の長さに。
精一杯の憎しみと恨みを込め、敵を捉えた。
精一杯のやるせなさと空しさを堪えながら、自身を叱責した。
『大切なモノを守る。これ以上、奪われてたまるか』
「敵対行動と認識。これより戦闘を開始します」
魔術で編まれた翼が展開され、亮太のOSから飛び立つ。
魔術防壁の出力も全開、敵機に向かって突進する。勢いだけで鉄も切り裂ける進撃。無論、それを理解して正直に受けない。速度に驚きながらも、全力で回避する。
「亮太、こいつは引き受けるから早く帰還しろ」
『一人で何とかなる相手なのか!? 無茶するな!』
「こっちの台詞だ。助けに来てくれるなら、まともな機体に乗り換えて来い」
『っ、じゃあ死ぬな! すぐに援軍を連れてくる』



