キーンコーンカーンコーン……

朝のチャイムが鳴り響いた。

「…ぎ、ぎりぎりセーフ……!」

チャイムの鳴り終わりと同時に、自分の席に着く。

急いで来たためか息が上がっている。

私は新しい酸素を求め大きく深呼吸をした。

すると、隣にいた人に話しかけられた。

「おはよう、初日から目立つところだったね。」

肩まで伸びたストレートな黒髪に、パッチリとした目。

鼻が高く、綺麗な顔立ちの女の子。

印象は人形のような美しさだ。

「あ、わたし望月 沙織!よろしくね。」

「神城 遥花です、よろしく。」