「だーかーらっ!!!あっちが勝手に放課後デートとか意味の分からないこと言ってるだーけっ!」
「そうにはみえないんですけど。」
ただいま未咲に反抗中です。
だけど…未咲手ごわい…
さっきっから私が反抗したって完全に心折れてない…。
「あー!!翔だっ!!」
「えっ!」
『翔』という言葉にいちいち反応してしまう…。
「やっぱり翔のこと…?」
「ち、違う!」
「ふふっ、ほら、あそこ!」
「ほ、ほんとだ…」
目線の先には他の女の子と楽しそうに話す翔君……。
また胸がチクッとした痛みが走った。
「里美?どうかした?」
「ううん、ちょっと胸が……ね?」
「どうしたの??」
「んーなんかよくわかんないんだけどさ…チクッて痛くなるの。」
「どんなときに?」
未咲からの質問攻め…。
「翔君………をみたとき………かな。」
「そうなんだぁー」
未咲が不適な笑みを浮かべた。

