.**里美side**.


「あーっもぉー…」
私はだーいすきな恋愛小説を読みながら深いため息をついた。

「どうしたの?里美。」
この子はうちのだーいすきな親友の池田未咲。 

「ねぇねっ!うちもこういう恋愛小説みたいなステキでキラキラした恋愛がしたいっっっ!!」
私はすっごいキラキラした笑顔を未咲に向けてみた。
「ねぇ。里美?」
「ん?なーにっ??」
「うちね、その話何回も聞いたの。」

………あーっそうだよね。うん。これはただの私の願望。でもそれを叶えるためになにかをしている。

   とゆー訳でもない。

「ごめんごめんっ。未咲!」
「別にいいんだけどさぁ~!里美もなんか出会いってもんをしてみたら?」

私もさ。出会いってもんをしてみたいのぉー!!!
でも…いないのっ!私の理想の王子様が!!!


なんでこの桜ヶ丘高校には私の理想の王子様がいないのよぉーっ!!!

  はぁ………


「里美っ!次、移動教室!行こっ?」

あーっそっか。めんどくさーいっ!!
「うん。行こっか!」

こうして今日も1日が始まった。

いつもと同じ1日が始まったって思ってた。