「翔太ぁーーー!翔太ぁ!」
私は廊下を歩き回っている。

「もぅ……翔太のヤツ、どこ行ったの…一緒に果音と帰るって約束したのにさ!…疲れたし、足痛いし!」

ブツブツ文句を言う。

「……あの後ろ姿は……。」
私は駆け寄る。

「翔太!!」

「あー亜梨沙ー」

「あー亜梨沙ーじゃない!めっちゃ探したんだからね!足疲れたし!どこ行ってたの。もうー。責任とってよね。」

「ごめん!はい、飲み物亜梨沙の分も買っておいたよ。レモネード好きだったよね。」

「……ありがと。よく覚えてるね、あんた。」

「もちろん、亜梨沙の事は忘れないよー。」

「なっ……//」

「? お詫びに、アイスおごるから許して。」

「ほんとぉ?!」

「亜梨沙アイス好きだもんね。めっちゃ嬉しそう。うん。よかった。」

「あぁー、もう!帰るよ!果音は?」

「委員会だってー。忙しそうだよね。」

「じゃあ、二人で帰ることになるってことね……。」

…なんか、嬉しいかも。