最初で最後の恋〜君と過ごした時間〜

「ほわぁ……」

僕は盛大にあくびをした。

眠い。

春になると、丁度良い心地よい暖かさと、教室のまどから入る。爽やかな新鮮な風と、たまに風に乗って運ばれる花などの香りが眠気を誘う。

「なおなお!!ねーるなあー!」

「いた?!」

頬に痛みが走る。

一気に眠気が冷め、横を見るとりんごちゃんがニヤニヤして僕を見下ろしていた。

「りんごちゃん…いきなり、ほっぺつねるのは可哀想だよ…。もっと優しく起こしてあげようよ。」

ハルが、はぁっとため息をついてりんごちゃんをみる。

「あは?ごめん。」

りんごちゃんは頭をかいて謝った。

「それと、なおなおって辞めてよ。しっくりこないし、恥ずかしい。」

「ごめん。なおやってそのままだからつまんないし、あだ名付けようと思って。」

いたずらっこのように笑うりんごちゃん。

「じゃあ、もっとマシなのにして。」

「じゃあ、なおやんなんてどぉだ?」
翔太が割り込んできた。

「なおやん!いいね!」

「なおやんかぁ…可愛いかも。」

「……勝手に決めるの辞めてくれない?」

僕は、ははと笑った。







あの、アイスクリーム屋さんに行ってから、僕たちはほぼ、お互いの予定が会う日は毎日一緒に帰り、コンビニでジュースやお菓子を買ったりしたり、公園によりみちしたりして遊ぶようになった。

そうして、僕たちの中はだんだん深まって行った。


僕は友達が増えて、単純に嬉しかったのと、お互いの事を深くしるたびにハルへの思いも大きくなっていった。