「たいちゃん、これだけでバテてんの?



だめだねー。


この朝陽にはまだまだ追いつけないね!」


得意気に胸を張って笑いながら言う朝陽。



俺がやっとついた時にはもうとっくに



朝陽はついてたみたいで、



玄関に仁王立ちして待っていた。



そして、夕陽はと言うと、朝陽の隣でバテてんな。



夕陽も気の毒だわ。



「お前さー


夕陽見てみろよ…。


倒れてんじゃねぇか。



お前はバケモノ並みの体力なんだから、気をつけろよな。」



俺が呆れたように言うと


「夕陽は…


あ、ごめん!夕陽!
忘れてた。


てか、バケモノ並みは余計じゃん!」



あわあわ焦ってたかと思うと



頬を膨らませて反抗する朝陽。



コロコロ変わる朝陽の顔を見て



怒る気持ち失せちったよ…。