「は?


ちょ、おい!


待てよ!」



俺をおいて朝陽が夕陽をひっぱって



走っていく。



これはねぇだろ、俺、あいつ待ってたのに。



「手に負えねぇよ。」



はぁぁぁとため息をついてつぶやく。




なんかこのまま置いて行かれるのも


シャクだな。



「おい!待てよ!



ふざけんなよ!」




「ギャー!


たいちゃんが来るー!!!」



俺が追いかけたら、もっと早く走り出した



つか、あいつ早ぇ



夕陽は引きずられてるようなもんだな




この光景を見て、頬が緩むのを感じた。





なんだかんだ言って俺も朝陽に



振り回されてるんだよな。



なんかあいつだとなんでも許しちまう。




ま、いっか。




とか考えながら、学校まで走って行った。