「 私の瞳を、まっすぐ、そう真っ直ぐ逸らさず、 」



――『 届け 届け 効け 』




ねえ、私はね、神なんて嫌いだけど、信じてはいるんだよ


嫌いなのは、私の愛する彼を奪ったから

信じるのは、私の愛する彼が信じるから



ねえ、神様


時を止まれ、なんて魔法の言葉は願わない

時を戻して、なんて魔法の言葉は乞わない


ねえ、だから


『 私のかわりに、あの子を助けて 』