今日の私は可笑しい
咄嗟に「まちがえた」口を開こうとして
「……葬式…に行ってきたから…」
止めた。
無意識に胸元に手がいく。
ゴーンゴーンと聞こえないはずの重厚な鐘が、心臓に伝わってくる。
「質問はもういいか?」
コクリと頷く。
もう鐘の音は響いてこない。
得体のしれない感覚から解放された私は、深く息を吸う。
そんな私を注意深くユズルさんが見ていたなんて知らない私は、いつもの朝日のようなユズルさんではないけれど、いつもどおり“質問はもういい?”と尋ねる彼に、やっぱりどんなユズルさんでもユズルさんだと、気を緩めていた。


