バサッバサッ
羽根の音?どこから?

「由利亜…」

「えっ!?…貴教?」

「由利亜」

「貴教…逢いたかった…
すっごく逢いたかった
貴教の声がすっごく聞きたかった…」

「由利亜…ごめんな」
ぎゅっ

「貴教…離して…
せっかく諦めがついたのにそんなことされたら諦めがつかなくなっちゃうよ…」
「由利亜、ずっと由利亜の事を見てたよ…
由利亜が苦しんでる姿を見てた…
俺は見てるだけだった…
ごめんな由利亜」

「やっぱりね。貴教が見守ってくれてたかんじがしてたよ」

「由利亜、俺もう行かなきゃ…
だから、もう泣かないで…幸せになるんだよ由利亜」
「わかってるよ
貴教が羨むくらいくらい幸せになるから…」

「じゃあな由利亜」

バサッバサッ…

「貴教…愛してくれてありがとう」

サヨウナラ私の愛した人…