野球の試合当日。 雲ひとつない青空が遠くまで続いている。 俺たち3年生は一試合でも負けたらそこで高校野球の全てが終わる。 1年の時も、2年の時もあとちょっとのとこで甲子園への切符を掴むことが出来なかった。その度に先輩達が見せる悔し気な表情が今でも脳裏に焼きついている。 だから今年こそ。必ず立ってみせるんだ。甲子園という舞台に。 『智希ーっ!ピッチング練習するぞー!』 「おう!」 先輩達の悔し涙を絶対に無駄にはしない。