10年越しの再会


智希と話すのは何年ぶりだろうか。
向こうは私だと気づいてないけど、こうやって再会して会話しているこの瞬間が未だに信じられない。

『でもなんであんなとこおったん?』

「え?あぁ、野球場から何も考えず歩きよって気づいたらあそこおった…みたいな」

『野球場って!あ、なら東雲高校の生徒なんや!!』

「うん、そうそう」

『そっかー………』

「………………」

『………………』

「………………」
会話がない。この状況は気まずすぎる!何か話題を………!!

「あっ、あのさ!」

『ん?』

「野球、上手いね!」

『え?』

「ピッチャー交代してからあっという間に流れが変わっちゃってさ!ほんとびっくりした!」

『え?いや、ちょっ……』

「女の子達にもすごい人気やしさ!ああいうのマンガでしか見たことな『ちょっとまって!』

「……へ?」