「こうくん、もう家の近くだからここで大丈夫だよ!」 あたしってば、結局家の近くまで送ってもらっちゃってる……。 でももう道も暗いし、安心だったかも。 「こうくん、送ってくれてありがとう! じゃあね!」 あたしはバイバイとこうくんに手を振る。 そのまま帰ろうとしたんだけど……バシッ、とこうくんに腕をつかまれてしまった。