間宮の頬は今、熟れたリンゴみたいに真っ赤になっている。



俺は呆然とそれをかわいいと感じた。



「っ、ごめんなさい……あたし、ドジだからつまずいちゃって……っ」



間宮は真っ赤な頬のままうつむき、うるんだ瞳をこちらに向け、上目遣いで見てくる。



生後間もない子猫みたいな澄んだ瞳だ。



あ、ヤベ……そういう反応されると、本能が疼くっていうか。



……なんか、いじめたくなるんだよな。



周りに嫌われると面倒だから、今まで割と隠してたんだけど……さすがに今回はダメかも。