間宮は選手順決めのリレーの紙を手に持ち、俺をじっと見ていた。 間宮は俺より頭ふたつ分くらい背が低かった。キレイな形のつむじが見える。 無自覚なのだろうが、上目遣いで俺を見てくるのは可愛い。 「間宮? どうしてここに」 訊くと、間宮はおずおずとして言った。 「あの……あたし、葉山先生に神谷先生を職員室に呼ぶように言われて……」