「そうみたいですね。きっと実行委員のことで長引いているんでしょう」



うちのクラスは早く決まって助かりました、と白川は言った。



「へえ、そうなのか。俺のクラス、誰も手をあげなくてさ。目が合ったヤツに『実行委員よろしくな』って言って逃げてきた」



白川はクスリと笑って俺を見た。



「先生って王子様みたいな外見して中は意外に強引ですよね。あれですか、世に言うロールキャベツ男子?」



「……は? ロールキャベツ?」



なんだそれ。えーっと……俺ってロールキャベツみたな顔してたっけ?