───…… ───────…… ……そういえば、そんな感じだったな。 わたしの……初恋。 結局、どうすることもできないまま終わってしまったけれど。 わたしはふと、気まぐれに街路樹の濃緑の葉に目をとめた。 それは、4月に見た桜の木だった。 もうすっかり花は消えて、ただの葉っぱに変わってしまっている。 ……わたしに新しい恋なんてできるかしら。 そう思いながらも、その思いを打ち消すように。 わたしは家へとつづく道をただ歩いた……。 -END-