《美砂side》 ───…… ───────…… わたし、白川美砂。 自分で言うのもなんだけど、成績はよくて、生徒会の会計をしていて、歴史研究部の部長でもある。 人はわたしを“完璧”という。 なんでも思いどおりになりそうだ、って。 でも……そんなわたしにも思いどおりにいかないことはある。