「事情は美砂ちゃんから聞きました。あたし……冷たい態度を取ってごめんなさい」 そう謝ってくる萌はいじらしかった。 なんで謝るんだよ。悪いのは俺だっていうのに。 「俺こそごめん。おまえを……こんなに傷つけて」 萌は俺の腕の中で首を横に振った。 「それと、男の人に絡まれたときに助けてくれてありがとう。そしてね……」