そこに、白川さんはいた。 屋上のフェンスを背にして座り、もたれかかっている。 しかも、ひとりですすり泣きながら。 「白川さん……」 「……間宮さん?」 どうしてあなたがここに、と言いたげに白川さんが呟く。 あたしはなにもことわらず、白川さんの隣に座った。