「あたしね、どうしていいかわからなくて……」 美織ちゃんがこうくんと幸せなときにこんなこと言うのも悪い気がするんだけど……。 だれかに言わないとつらかった。 美織ちゃんは、ポンポン、とあたしの頭を優しくなでてくれた。 「早く仲直りしなよ? きっと先生にも事情があるんだよ」 「……うん」 今日、部活のときにちゃんと話そう。 あたしは放課後を待った。