《慎二side》 ───…… ───────…… さっきの声が聞こえたのは、どの辺りだっけな。 俺はさっきの男女が心配で捜していた。 特に女のほう。男がつきまとってるみたいだった。 なにもされていないといいが……。 そして、園内にある池の近くに来たときだった。 「……やめてってば! もう離して!」 そんな声が聞こえてきた。