その直後、ドタドタという足音が聞こえた。 相当あせっているような、その足音の主は。 「萌……」 やっぱり、萌だった。 白色のワンピースに身を包み、髪はまっすぐにおろされている。学校ではしていないメイクを、うっすらとほどこしていた。 なんだ、このかわいさは。