《慎二side》 ───…… ───────…… 萌に横田美織のことについて相談されたあの日から、一週間。 俺は真剣な顔つきで空き教室から中庭を見ていた。 ふたりが抱きあっていたことから推測すると、どうやら浅川光貴の告白は成功したようだ。 よかった、と胸をなでおろす。 今回のこの告白は、俺も少しだけ関わっていたりするからだ。 そう、あれはたしか数日前……。