「こんにちは!」 そう明るく言いながら入ってくたのは……萌だ。 「あれ、今日はしん……えっと、神谷先生おひとりなんですね」 萌は慎二さん、と言おうとしてやめた。 ここが学校で、だれか聞いているかもしれないという思いでもはたらいたのだろう。