《慎二side》



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間宮に想いを伝え、里奈と別れたあの翌日。



今日は珍しく仕事が少なかったため、俺は歴研の部室にひとりいた。



今はまだ6限が終わったばかりでだれも来ていない。



しばらくだれも来ないだろう、と思っていたのだが。



────コンコン。



ドアの向こうから、ノックの音が聞こえた。