「さっき……先生、間宮さんと話してた。……なに、してたの」 あれを見ていたのか。 別にやましいことではないが、白川の視野の広さに思わずドキリとする。 「別になにもしてない。ただ、黒板の上の方に手が届かなかったみたいだったから手伝った」 白川は怒気をはらんだ声で言う。