とてもいい生徒をもったと思う。 ……まあ、白川は理事長の娘で、少し気を遣ってしまう部分もあるのだが。 「そういえば……先生」 白川はツヤのある唇を小さく動かし、そう話しかけた。 「……なに?」 その姿は艶然としていて、高校生とは思えない色気に少し驚く。