「先生のファンに嫌がらせなんて受けちゃうかもしれませんね。ふふっ……先生のせいで」 白川は高校生とは思えないほどのツヤっぽさでイヤミを言う。色気のムダ遣いだ。 「やたら『先生のせいで』を強調しすぎだ!」 「だってそうでしょ」 間宮はそんな俺たちのやりとりを、よくわからなさそうに見ている。 そんな態度さえ可愛いと思った。