「間宮、悪いな。わざわざ呼びつけて」 待っていると、神谷先生がこちらに向かってきた。 「いえ、大丈夫です!」 先生の手には一枚の紙があった。 たぶん、入部届けだろう。 「これに名前と住所書くだけでいいから。……あ、今から10秒以内にな?」 先生は最後のほうだけ小声で囁きながら、あたしにボールペンを手渡す。