俺は周りに誰もいないことを確認して、彼女の頬に音のないキスをする。 暗闇の中でもわかるほど里奈の頬は赤くなった。 「すきだよ、慎二……」 里奈はそっと俺の耳元で囁いた。うす暗いこの場所ではよく見えないが、彼女の頬はいま真っ赤になっているにちがいない。 そんな反応を愛しいと思った。 間もなくして、映画が始まった。